拡大


道元(どうげん)画像 道元は中国((そう))から曹洞宗(そうとうしゅう)を伝え,座禅(ざぜん)することが仏法であると()き,(きび)しい修行(しゅぎょう)を行ないました。

拡大


道元(どうげん)足跡(そくせき) 道元は比叡山(ひえいざん)建仁寺(けんにんじ)で学んだのち,(そう)に渡りました。帰国後,京都で布教(ふきょう)を続けたあと,永平寺(えいへいじ)(福井県)で修行(しゅぎょう)にうちこみました。また,北条時頼(ほうじょうときより)(まね)きで鎌倉にもおもむきました。

 道元(1200〜1253年)は京都で生まれました。12歳で出家して比叡山(ひえいざん)天台宗(てんだいしゅう)を学びましたが,やがて建仁寺(けんにんじ)へ行き,栄西(えいさい)弟子(でし)明全(みょうぜん)禅宗(ぜんしゅう)を学ぶようになりました。のちに明全とともに(そう)に渡って禅宗の一宗派である曹洞宗(そうとうしゅう)を日本に伝え,ひたすら座禅(ざぜん)することによってのみ,(さと)りは開かれると()きました。人々に座禅を強く(すす)めたため,比叡山の(そう)に追われるようなこともありましたが,幕府の保護(ほご)を得た道元は,越前(えちぜん)(福井県)の永平寺(えいへいじ)にこもり,さらに(きび)しい修行(しゅぎょう)(はげ)みました。曹洞宗も臨済宗(りんざいしゅう)と同様に,武士の宗教として徐々(じょじょ)に広まっていきました。


天台宗(てんだいしゅう)

 平安時代初期に,(とう)に学んだ最澄(さいちょう)が日本に伝えた宗派です。修行(しゅぎょう)祈祷(きとう)やまじないを重んじました。


禅宗(ぜんしゅう)

座禅(ざぜん)により(さと)りを開こうとする仏教の一宗派です。6世紀の初めに達磨(だるま)が中国に伝えたといわれ,その後,日本にも一部伝えられていましたが,本格的に伝えたのは栄西でした。


(そう)

 中国の王朝(おうちょう)で,(とう)がほろんだのち,中国を支配(しはい)しました。1279年に(げん)にほろぼされました。