東大(とうだい)()南大門(なんだいもん) 大仏殿(だいぶつでん)の正面に立つ南大門は,鎌倉時代初期の建築で,(そう)の建築様式である天竺様(てんじくよう)大仏様(だいぶつよう))を採用しています。

 鎌倉文化を代表する建築物が,この東大寺南大門です。この南大門は,1203年,(そう)重源(ちょうげん)によって再建されたもので,高さは26メートルです。重源は再建にあたって,(そう)の建築家の協力をえて,天竺様(てんじくよう)大仏様(だいぶつよう))とよばれる宋の建築様式(ようしき)採用(さいよう)しました。屋根(やね)は二重になっていますが,天井(てんじょう)板ははらず,下から上まで太くて長い柱によってつらぬかれており,素朴(そぼく)で力強さが感じられます。

 門の両側におさめられている運慶(うんけい)快慶(かいけい)作の金剛力士像(こんごうりきしぞう)も,この時代の代表的な彫刻(ちょうこく)です。


(そう)

 中国の王朝(おうちょう)で,(とう)がほろんだのち,中国を支配(しはい)しました。1279年に(げん)にほろぼされました。


快慶(かいけい)

 運慶(うんけい)とともに鎌倉時代前期に活躍(かつやく)した仏師で,代表作に東大寺の僧形(そうぎょう)八幡神(はちまんしん)像などがあります。