1264年の幕府の法令(ほうれい) 鎌倉時代には西日本で,米と麦などの()毛作(もうさく)が広まりました。幕府は農民の生活を守るため,田麦(たむぎ)(二毛作でとれた麦)への課税(かぜい)を禁止しました。

 これは1264年に幕府の出した法令(ほうれい)です。(いね)のあとに麦をまく二毛作が,西日本で広まりはじめていたこと,その収穫(しゅうかく)をめぐって,領主(りょうしゅ)と農民が争っていたことなどがわかります。二毛作が普及したのは,灌漑(かんがい)・排水の用水施設の発達など,平安時代からの農業の発展があったからでした。